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■『築道』プロジェクト企画書(3/8)/作成:大阪市立大学中谷ゼミナール中谷礼仁/北浦千尋■
2002年8月5日 一部改定
参考文献:住まいの先生

■日々の授業風景

[図3]

実際の授業のイメージはとりあえずこんな感じ…

《日常篇》
場所は築道のお師匠さんの家。
お師匠さんは別に正業を持っている。
子供から老人まで、5人ほどが定期的に通っている。
遠隔の人は通信指導の場合もある。
月謝制。

生徒は自分の思い描く家のマンガをお師匠さんの机へさしだす。

お師匠さんは、おもむろに朱の筆を手にして、やってはいけないこと、必ず支障が出る部分について、そのマンガに線を引く(すべきことを教えるよりもやってはいけないことを教えるのである)。

生徒は朱書きされた添削図面を持ち帰り、その意味を考えレポートにまとめる。

よくわかったらその通りトレースを行う。

これをくり返す。

基本的な線から、高度な趣味判断に至るまで段階的に教えを受ける。

《レクチャー篇》
たまにいろいろな師匠が巡回して、臨時の講座を行う。
師匠さんは、生活文化研究家、建築家、大工、工務店、ゼネコンのOB、学者など様々
師匠さんは、自分のいったことに責任を持つから、大工の師匠が「釘を使わない家が造れる」といったら、生徒が家を作るときにもし頼まれても否といえないこととする。
このようにして、家造りのネットワークが自然と組まれる。
《見学篇》もあり

《免許皆伝篇》
築道では自ら家を造ることはあまり推奨しない。それよりも施主が、責任を持って町場の建築生産者(工務店、ハウスメーカーなど)にじぶんのしたいこと、家のあるべき姿を伝えられ、操作できるような状態にさせることが目的である。
自分で引いた図面をもとにして、築道で得た様々な知識を駆使し、他者と家を造る。
それができたら、免許皆伝の資格を持つことになる。
手続きを経て、築道本部から免許皆伝が許されれば、自らの作った家が、次の生徒のための教える場所となる。