wrote by Nakatani Guru (後半に写真があります)
Wednesday 26
Workshop day 3 Break & excursion
07:00-08:00 Breakfast
08:00-08:30 Departures, transport to venue Leave Bhopal
8:30 – 10:30 World Heritage Site of Sanchi Lecture by Vishakha Kawathekar(Bhopal)
13:00-14:00 Lunch by ASI at Sanchi
14:30-16:00 Udayagiri caves of the Gupta Empire (4th-5th century AD) near Vidisha 15km from Sanchi
19:30 Transport to Bhopal & hotels
インド独立記念日、よって祝日。仏教の聖地であるサーンチとウダヤギリにバスでマジカル・ミステリー・ツアー。
サンチーではスチューパで構成される聖線軸から僧院(修行中の人が住む)を微妙にずらしてあった。ウダヤギリのいわばの眺望から、久しぶりに調和的な風景を見る。岩場をいっぱい駈けたので筋肉痛になる。
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Thursday 27
January 5 Workshop day 5: Benazir College
08:00-08:30 Departures, transport to venue
9:00-13:00 Work of Units
13:00-14:00 Lunch break
14:00-17:00 Work in Units
19:00-20:00 Dinner break Benazir college Work in Units Benazir college
21:00-22:00 Uhihara’s mini lecture using UST
22:00-22:30 Departures, transport to hotels
*各チーム毎にさらにテーマを絞って歩く。ある地域を決めた悉皆調査は義務を強いることになるのでJeethと相談の上、テーマ重視でファクトリーサイトの周りを自由に歩いてもらうことにする。日が経てば一チーム一枚のテーマのある地図ができると判断。
kabadi+Beekaliは、BeekaliのAnkitaが体調不良で欠席のため臨時合同チームで、サイト南側周辺の旧都市のスモールエコノミーを介在する、人、動物とモノの具体的連鎖を追う。
Nalliは、ムスリム地区、サイト西側に位置するアリフ・ナガールに場所を絞り、公的でない排水経路について、徹底的にリサーチすることにする。
4時からのセッションでは、前者グループはそのテーマに応じた様々な職種の様態、事物の様子を撮影したものを説明。違法といわれるもの、ようは公共的インフラに自力で寄生するデバイスがたくさんあることに驚く。地下上水道のパイプに穴をあけてポンプで引き上げてショートカット、電線を電柱にさらに敷設、自分の場所までの経路が長いため自力で建てた「電柱」など。
チームNalliはリサーチがやや不十分で、きちんと排水経路にそってGPSを用いて自ら歩くことを提唱する。この時点でJubinが抜けて、明日から独自テーマでやることになったようだ。彼らのGPS経路を確認すると、排水経路に直交して見学している、つまり官僚的なチェック方法というわけだ。中島にそれを見せてさらなる奮闘を期待。明日がんばることになる。
テーマはそれぞれ具体的な事物にしぼられ始めていることを確認してセッションを終わり、各自アップロード作業に入る。
現地時間20時より写真家内原の自転車をもちいて2日で1000枚撮った経験をUSTでレクチャー。インドの通信環境ではよくつながったと思う。回線速度が遅いのでどうやらバッファーしているらしく、数分の遅延があった。
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Friday 28 January 6 Workshop day 6
Benazir college/on site
07:00-08:00 Breakfast
08:00-08:30 Departures, transport
10:00-11:00 Introductory lectures
Lectures by Norihito Nakatani(Japan) “On the trail of “Pre-Existence” at Osaka, Hiroshima” Benazir college
13:00-14:00 Lunch break
Work of Units
19:00-20:00 Lecture Kai Weise (Kathmandu)*Dinner break
Work of Units
22:00-22:30 Return to hotels
午前中、予定のレクチャラーに変更があり、急遽代役を引き受ける。昔書いた「先行形態論」(中谷ゼミナールと共作)で原爆投下後のヒロシマの復興における先行形態の影響をまとめたので、その部分についてレクチャー。現代の都市に隠然と影響を与え続ける地形的形態を先行形態と言っている。要は都市の中の心霊写真を探すものだというと、だいたい皆わかってくれるので、お化けは偉大だと思う。ボパールに来た理由でもあるので、理解をもらってうれしかった。
*11時 Beekali女史チームがいつも刺激的な写真を撮ってくるので、同行することにする。
日本で勉強したドミニク・ラピエール著『ボーパール午前零時5分』で主な場所として登場するオリヤー・バスティー地区から工場北側の敷地外では最も汚染された地域である通称タンクと言われるため池(湧いているらしい)までを歩いて北側を一周する。オリヤー・バスティー地区はサイトの北東側にあり、オリッサ州からの移民で構成されている。きわめて生活環境が円滑に行き届いた環境になっていた。都市的機能と田舎の生産物が絶妙に構成されている。牛の糞を混ぜた壁、その上にトタン屋根、前庭はモールドされ、人々が憩う場所になっている。反応も朗らか。
小さなクリニックにはメディシンガーデンがあり、アロエ等の自然治療薬が植えられている。またメンタルケアの町中講習会なども開催されていた。トラストの存在を感じる。
北西地区はオリヤー・バスティー地区と激しいコントラストをなす。
木がなくなり、気温は上昇し、粗いコンクリートの構造体にブリックを積み込んだ隔離的な環境が続く。途中で線路際のスラムに入る。写真撮影中の女子学生がおこられたらしく、写真撮影中止をいわれる。ほとんどがムスリムであり、大きな家族のネットワークがあり、ほとんど市のコントロールからは放棄された状態と言う。
その後タンクに近づく。田舎からの労働者が新しい上水供給のインフラをつくっている以外は人が極端に減る。タンクに近づくと、人のいない、山羊が草を食むディストピアである。ケミカルな匂いはせず、糞の匂いが鼻を突く。聞くとトイレのない人々の大きな便所になっているという。タンクの中心部分は温度が高まり、異臭がするという。健康上の理由で中心部に行くことをさけ、遠景から撮影。その後ムスリム地区であるアリフ・ナガールへ。閉鎖的な印象は変わらず。身体障害を持つ子供達の病院もコンクリート製で隔離された雰囲気がある。ややナーバスになる。13時終了
その後のディスカッションでは、これまで次第にフォーカシングされてきた彼らのテーマを再確認し、明日の中間プレゼンテーションに備える。チームkabadiは旧市街の裏道を歩くことでスクラップが整理されて、中古品として史上にでるまでをシークエンシャルに歩き、撮影順に見てもそのプロセスがわかる。チームNalliは二つに分かれて、中島は宿題の排水経路をきちんと歩いてきた。GPSで参照できる。その町の閉鎖性がわかったので、がんばりに感謝し同時に詫びる。もう一方のJubinはバイクを用いて、特色のあるモールの違いをテキストで説明。着眼点はいいが、プレゼが物足りないので、モールの連続立面図をつくるように言う。
やや疲労を覚えたので早めに終えて帰宅。
いずれにせよ、このワークショップの一日の時間は長い。主催者側のプログラムはどうなっとるのか。