<概要>
『築山庭造伝前半』(北村援琴・秋里離島、1735)
この作庭書は北村援琴が書いた『築山庭造伝』を秋里離島が一層具体化し、かつ前年 秋里離島が著した『石組園生八重垣伝』を一部改作しものである。この書を書く際に 秋里離島は北村援琴の『築山庭造伝』を注意ぶかく手本として京都・大阪を中心とし た各地の名園を訪れた。 内容や本文構成は『嵯峨流庭古法秘伝之書』を参考にしたということが窺える箇所も 多く存在する。この書の特徴を挙げるとすると、『嵯峨流庭古法秘伝之書』と『築山 山水伝』の作庭書とは違い、一で始まる箇条書きをやめ、全てに目次(目録)を付け ている。また、上記の二つの作庭書よりも、多くの項目を付けており、内容的にはか なり実用的なことが入ってくるようになっている。又、図が増えてきていること も『築山庭造伝前編』の特徴である。
<データ>
『築山庭造伝(前編)上』現代訳データ (Microsoft Word形式)
『築山庭造伝(前編)中』現代訳データ (Microsoft Word形式)
『築山庭造伝(前編)下』現代訳データ (Microsoft Word形式)
*解説について
解説はあくまで原文を読む助けとなるために作成しました。
ですので精確な現代語訳ではありません。
また、意味が不明・現代訳に変換出来なかったものは誤解を避けるため下線を記しておきました。
あらかじめお断りさせていただく事をご了承下さい。